株式投資で大きなリターンを得たい場合は集中投資する必要があります。
これはバフェットの投資スタイルです。
株式投資をする際に分散投資の重要性を嫌なほど聞きます。
分散投資は現代ポートフォリオ理論によって証明されたリスクを低減させる方法です。
しかしこの理論的に正しい投資理論の通り投資を実行した場合、普通の人はお金持ちになる可能性は低いです。
2017年の金融広報中央委員会の調査によると、手取り年収の約10~15%を貯蓄にまわす人が一番多く、全体の約20%ほどでした。ちなみに貯蓄をしなかった人の割合は全体の約30%です。例えば全国の平均手取り年収が487万円なので、その10%の48万7千円と15%の73万500円をそれぞれ12カ月で割ると、1カ月あたりの貯蓄金額は10%の場合で約4万1千円、15%の場合は約6万1千円となります。 月々の貯蓄を負担に感じる場合にはボーナスをまるごと貯蓄にまわすなど、1年を通して手取り年収の10~15%を目標に貯蓄ができるようコントロールするといった工夫をするとよいでしょう。
常陽銀行HPより
この記事によれば毎月の平均貯蓄額は月6万円です。
25歳から60歳までの35年間投資した場合、米国株の平均リターンである7%で運用できたとすれば、60歳の時点で1億円を超える貯蓄を達成することになります。
毎月6万円を35年間続ける忍耐力のある人はS&P500に連動するインデックスファンドに投資すればいいでしょう。
しかし米国株投資をしている人はこの程度のリターンでは満足しないでしょう。ジョーカーもそうです。
この場合、全額インデックスファンドへの投資は自身の希望と乖離することになります。そして個別株への投資により自分のニーズにあった投資スタイルとなります。
このグラフは2018年末までの10年間のアップル(AAPL)とS&P500に連動するETFのチャートの比較です。赤色のアップルはS&P500を大きく上回っています。
これはアップルだけではありません。アマゾンやマイクロソフト、フェイスブックやグーグルといった株式に投資していてもS&P500を大きく上回っていたでしょう。
このように個別株投資には大きなリターンが期待できます。
しかし個別株の2/3は平均を下回るパフォーマンスであることを頭にいれておく必要があります。
株式市場全体的に満遍なく優良企業が存在するのではなく、一部の優良企業があり、多くの平均以下のリターンの企業が存在しているのです。
従って個別株投資では選択を失敗した場合、平均以上のリターンすら得られなくなります。
また投資タイミングも重要です。
2000年にアップルに投資した投資家は2004年半ばまでS&P500に負けています。この間にアップルへの投資を諦め、売ってしまった投資家は、この後の爆上げを見逃してしまったのです。
優良企業へ忍耐強いの集中投資こそが大きなリターンの源泉になるのです。