どうもジョーカーです。
本日はコストコの調査です。
コストコの概要
コストコとは
コストコ(ティッカー:COST)は1976年創業、1993年に上場したスーパーです。日本でもお馴染みですよね。ジョーカーもファンの一人です。
コストコの特徴と言えば会員制ということです。ジョーカーもコストコに行くまでは分かりませんでしたが、決して安売りの店ではありません。当初、激安の品を売っていると思っていたのですが違います。コストコは高品質の品を単価で計算したら安く買えるというスーパーです。
日本のスーパーに比較して本当にいいものが買えます。お肉やパン、寿司等大量ですが、非常に高品質です。
普通のスーパーでは売っていない商品が販売されています。
ピザ窯、お値段238万円!!
巨大なクマのぬいぐるみ。お値段3,998円!これは安いかも
海外だとこのサイズのものも売られています。
こんな感じでコストコに行くと普通のショッピングではない体験できます。
これがジョーカーがコストコに行く理由です。しっかりと年会費を支払っています。
究極のプライベートブランド「KIRKLAND」
コストコに行くと必ず購入するもの・・・それはKIRKLANDです。これは単一の商品ではなくコストコのプライベートブランドです。めちゃめちゃ(単価が)安くて、高品質なものが揃えられています。
話がはずれますが、クラフトハインツやゼネラルミルズなどの加工食品メーカーが苦戦している理由の一つに小売店のプライベートブランドとの競合があげられます。
コストコに行くと本当に食品メーカーとプライベートブランドの競合を感じます。そしてコストコではプライベートブランドが圧勝です。なんせ安くて品ぞろえもよく、高品質だからです。
クラフトハインツに多額の資金を投資しているバフェットの記事を引用します。
- ウォーレン・バフェット氏は、コストコを小売業界における恐ろしい競争相手と見なしている。プライベートブランド「カークランド(Kirkland)」の存在がその大きな理由だ。
- CNBCのインタビューに応じたバフェット氏は、クラフト・ハインツの2018年の売り上げ263億ドル(約2兆9000億円)とコストコのカークランドの売り上げ390億ドル(約4兆3000億円)を比較してみせた。
- 「(クラフト・ハインツは)100年以上にわたって、ものすごい量の広告を使って人々の習慣やその他全般に根付いてきた」「そして今、プライベートブランドのカークランドが現れ、わずか750ほどの直販店でクラフト・ハインツの全ブランドよりも50%以上売れている」と、バフェット氏は語った。
https://www.businessinsider.jp/post-186037より
これを見れば、そりゃ加工食品メーカーの業績が悪くなると思います。
会員数と店舗毎の平均売上
ジョーカーと同じようなコストコファンが世界中で51.6百万世帯(2018年時点)います。そして増え続けています。
*下の左のグラフより。
また店舗数は世界中で762店舗あり、店舗毎の平均売上は毎年増加しています。
*下の右の表より
Costco Wholesale Corporation - Investor Relations - Investor Relations Overviewより
違うプレゼン資料です。カード所有者は95.4百万人、更新率は90%、会費だけで33億ドルの収入があります。この会費はざっくりですが、コストコの営業利益に同じ水準です。つまりコストコは販売してる商品は原価で提供して、会費で儲けるビジネスとなっているようです。
エリア毎の店舗数
- アメリカ:533店舗
- カナダ:100店舗
- メキシコ39店舗
- イギリス:28店舗
- 日本:26店舗
- 韓国:15店舗
- 台湾:13店舗
- オーストラリア:10店舗
- ヨーロッパ(イギリス以外):4店舗
*2018年現在
アメリアとカナダで83%を占めています。まだまだ世界に広がる可能性がある企業です。
財務を調査してみる
PL推移
売上高は右肩上がりです。まだまだアメリカとカナダに集中しているコストコです。日本のように世界中で更に出店することで今後も増収が期待できます。
小売りなので利益率は低いですが、しっかり維持できています。
株主還元
株式数は概ね横ばいです。配当は増加傾向にあります。EPS、1株FCFも右肩上がりです。配当も余裕があります。
現在の配当利回りは1%強の水準です。15年間連続増配の実績があります。
COST: Dividend Date & History for Costcoより
過去10年間のコストコの株価推移
リーマンショック時にはさすがに下落していますが長期的にきれな右肩上がりだと思います。
今後の成長も期待できます。
まとめ
コストコは消費者としてもいい企業だが株主としても良い企業でした。これは過去10年間の実績ですが、今後も米国以外で伸びしろがありそうです。
小売り業は店舗を増加させば売上は増加します。コストコはアメリカ以外での出店余地があるのではないかと思います。日本でも増加が予想されます。
またPB比率を上げることで利益率をあげています。
上のグラフはROEとROICの推移を示します。どちらも利益率が上昇しています。ROEは自社株買いにより上げることができますが、ROICはそうではありません。このROICが増加傾向にあることは非常にいいことです。
ジョーカーは今後もコストコでの買い物を続ける予定です。株式は安くなったら購入したいなと思います。