投資の神様ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイのポートフォリオを見てみたいと思います。
下のサイトは著名投資家の保有銘柄が分かるサイトです。
日本語で分かりやすいです。
新規購入した銘柄
新規の購入して話題となったのはジェネリック最大手でのテバファーマスティカル・インダストリーズ(ティッカー:TEVA)です。バフェットはアマゾン、JPモルガンと共同でヘルスケア企業を設立しています。日本でも同じですがアメリカでも医療費関連の支出が大きく問題になっています。共同でのヘルスケア企業の設立とテバ購入の関連があるのか分かりませんが、安価で効率的な医療提供のためにはジェネリック医薬品は必要不可欠な要素であり今後の成長に期待したのかもしれません。
またテバの経営状況は良くありません。ムーディーズは投資不適格に格下げしています。テバは債務返済のために資産売却、人員の削減等を行っており成長しているというよりも再生の注力しています。リーマンショック時の混乱期にゴールドマンサックスやバンク・オブ・アメリカに投資した大儲けした手法と似ています。
ポートフォリオに占める割合は0.19%と僅かです。今後投資を継続するの動向が楽しみです。
追加取得した銘柄
追加取得した銘柄はアップル(AAPL)、USバンコープ(USB)、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BK)、モンサント(MON)です。
バフェットはアップルがお気に入りの様子で保有比率14.63%のトップ銘柄です。ジョーカーも最近追加取得をしました。
USバンコープとバンク・オブ・ニューヨーク・メロンへの追加購入は金利上昇と規制緩和による収益拡大を見越して購入したものと思われます。
モンサントは遺伝子組み換え作物市場で90%のシェアを持つグローバル企業です。世界の農作物需要は今後も増加が見込まれるため投資を行ったのでしょうか・・・。
一部売却した銘柄
株数を減少させた銘柄はウェルズ・ファーゴ(WFC)、アメリカン航空(AAL)、ゼネラルモーターズ(GM)、IBM(IBM)、サノフィ(SNY)です。
この中で気になるのはやはりIBMです。昨年までバフェットの主要銘柄だったのですが今ではわずか0.16%の割合まで下がりました。
株式は買う時よりも売る方が難しいです。ジョーカーのような投資経験の浅い投資家は売り時期を逃してしまうものです。しかし賢明な投資家はよりリターンの高い投資対象へシフトする決断力があります。今回バフェットはIBMからアップルへ資金をシフトさせたようです。
ジョーカーもIBMへの投資は5番目に大きいポジションをとっており損失も大きいです。今年の損だしとして利用することも考えています。
売却前には自分でもう一度IBMについて調べて行うつもりです。
ウェルズ・ファーゴはバフェットを代表する銘柄だったのですが最近の不祥事から回復できておらず、コンプラ面で改善できるまで資産拡大ができない行政処分も受けています。資産拡大(貸出増加できない)できなければ成長も見込めません。従ってポジションを減らしたと考えます。銀行業界全体的には強気でありUSバンコープ等に切り替えているようです。
ゼネラル・モーターズはジョーカーも投資を検討していた銘柄です。低PERで高配当であることから典型的なバリュー銘柄と考えていました。
自動車産業は典型的な景気循環銘柄です。米国の新車販売はピークを迎えており今後厳しくなる見通しです。この状況では自動車メーカーも成長が難しくなると考え売却したものと思われます。
景気循環銘柄はその名の通り株価も循環的に推移します。買い替えサイクルが長い商品を販売している事業は需要に波が生じるからです。一度買ったら数年は新しいものを買う必要はありません。販売好調が継続した後は販売が伸び悩むものです。また景気が悪化したら更に落ち込みます。
逆に買い替えサイクルが短い商品(食料品や日用品)を販売している事業は需要の波はほとんどないです。人々が生活するうえで必要なものであり景気が悪化しても生きていくために必要なものだからです。