2018年10月のポートフォリオ報告です。
資産全体の構成は大きく変更ありません。
今月は相場が荒れましたね。データを取り始めてから過去2番目に大きな下落となりました。2018年前半の調整局面では損失を取り戻すまでに約5か月かかっています。給料による積み立てを上乗せしても半年近く回復するまでかかっています。今回もどの程度まで下がるのかまだわからない状態です。
ジョーカーは8月末に米国株の一部を売却して外貨MMFにしています。そのため前回調整局面よりは安心して過ごすことができています。
S&P500のチャートです。金曜日はアップルの決算が悪く下落しています。アップルはジョーカーの最大保有銘柄なので残念です。200日移動平均線を超えて上昇トレンドに入れるかは疑問ですね。
金利は上昇しています。雇用統計もよく利上げ方針は継続する見込みです。株式投資としては、金利上昇による株式評価のマイナスやボラティリティの上昇が今後継続するでしょう。
今までは相場が荒れれば円高にふれることが多かったのですが、今回はドル円は大きく動きなしです。為替について思うことは、「いよいよ日本は金融緩和やりすぎで世界からみた通貨としての信認が落ちているのでは」とうことです。世界的にみればドルが下落基調にあるのにドル円が横ばいということは円も同じように下がっているということです。
最近、国内の資産だけを保有することがどれだけ恐ろしいことかと思っています。少しでも世界に分散投資することが大切です。
運用成績
米国株、債券、金等すべての運用資産における円建ての投資成績です。
利益水準は2017年12月時点の利益額を100としています。利益率は利益額を投資額で割った数値です。2018年10月の利益額はトータルで76となり過去最高であった9月から半減しました。
米国株ポートフォリオ
相場が低迷しているためジョーカーのポートフォリオダメージを受けています。中でも精油大手企業であるバレロ・エナジー(VLO)が大きく下落しています。バレロ・エナジーの決算は悪くなかったのですが、投資家が今後の見通しとして懐疑的になったことが売られた要因です。
精油企業であるバレロ・エナジーは原油を仕入れているので原油価格が上昇すれば利益率は低下します。現在、米国では安価なシェールオイルが増産されていますが、輸出するためにはパイプラインが追い付かずに輸出が抑えられているという構図となっています。そのためにWTIは原油の国際価格よりも低くなっています。しかしパイプラインが整備されれば米国の輸出量は増加することからWTIの価格も国際価格に近づく(価格が上がる)ことが想定されます。これはバレロ・エナジーのマージンを低下されるとされています。
しかし国際海事機関(IMO)が目指している2020年での海洋船舶の燃料における硫黄分規制(規制されれば質の高い燃料を提供できるVLOにはプラス)はVLOにとっておおきなチャンスです。
バレロ・エナジーはボラティリティが高い銘柄でありジョーカーも損切りを検討しましたが、業績は悪くないので保有を続けたいと思います。