銘柄 | iシェアーズ・コア 米国高配当ETF |
ティッカー | HDV |
価格 | 83.85 |
分配利回り | 3.28% |
総資産 | 65.9億ドル |
経費率 | 0.08% |
回転率 | 74.0% |
銘柄数 | 75 |
HDVの特徴について
- 配当利回り・コストは他高配当ETFと比べて優秀
- 回転率が高い(税務コストはかからないが・・・)
- 生活必需品セクターを高めている(景気後退時に強い)
- エネルギーセクターも高めの投資割合
- 生活必需品・エネルギー・ヘルスケアで55.68%とシーゲル流投資家にマッチしたポートフォリオ
- 金融セクターは低い(暴落に強い)
高配当戦略をETFで実施する場合の選択基準は配当利回り、経費率、セクター比率が重要になるかと思います。
配当利回り、経費率は主要な高配当戦略ETFの中ではトップです。
回転率が74%と高いのが気になりますが、ETFは銘柄入替時に税金コストがかからないので個人で銘柄の入れ替えを行うよりも税務面でメリットが高いです。
ETFは運用の段階でキャピタル・ゲインが発生しない
最後のポイントとして、従来の投信ではポートフォリオの入れ替えをした場合、キャピタル・ゲインが発生し、それは課税の対象となります。
このため投信の投資家はキャピタル・ゲインに対する税金を払う目的で、しぶしぶそのファンドを一部解約し、納税するということが起きます。
すると運用会社はそのような解約に備えてキャッシュ・ポジションを少し高めに維持する必要が出ます。これはファンドのパフォーマンスが劣後する原因になる可能性があります。
これに対してETFはポートフォリオの維持を外部化している関係で、運用の段階でキャピタル・ゲインが発生しない仕組みになっています。(ただし皆さんがETFに投資し、それが利喰いになった場合のキャピタル・ゲインは、また別です)
「SBI証券(旧SBIイー・トレード証券)-オンライントレードで株式・投資信託・債券を-」より
HDVのセクター別投資比率
生活必需品セクターの割合が23.69%と最も高いため景気後退時の下落率は抑えられるポートフォリオになっていると思います。(1年前では20%弱だったのでこの1年間で生活必需品セクターの割合を高めています。)
暴落に弱い金融株の割合が低いのもいいですね。
今のような株価が非常に高値で推移している時には下落リスクを抑えてポートフォリオ構築が必要と考えるのでHDVのセクター割合はよく考えられていると思います。
気を付けたいのはエネルギーセクターが16.30%と高めの割合になっていることです。
個別銘柄ではエクソン・モービルの割合が最も高いです。続いてアメリカ通信業界の2強で4%超の配当利回りであるAT&Tとベライゾンが続きます。
HDVのベンチマークはモーニングスター配当フォーカス指数というものでありモーニングスターがが独自に算出しています。このベンチマークは結構入替をするので時々銘柄を確認したほうがいいと思います。
結論
HDVは高配当のETFであり長期的には買って損はないETFだと思います。
セクター別ではシーゲル流投資である生活必需品セクターの割合を高め、金融セクターを下げているいることから暴落に強い設計です。