ジョーカーの資産運用ブログ

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【市況関連株・業績回復株・資産株】株式の6つの分類(パート②)

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昨日の続きです。

 

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ピーター・リンチの株で勝つ」では株式を6つの分類に分けています。

 

  • 低成長株
  • 優良株
  • 急成長株
  • 市況関連株
  • 業績回復株
  • 資産株

 

本日は市況関連株、市況関連株、業績回復株についてです。

 

 

市況関連株について

市況関連株の売上・利益ともに循環的に上下する株式を言います。チャートも成長局面では上昇し、後退局面では下落する山と谷が生まれます。

例としては建機大手のキャタピラー(CAT)を紹介します。

過去10年のPL推移ですが、2009年から2012年までが成長局面、2013年から2016年が後退局面、そして2017年から再び成長局面となっています。

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1株利益(EPS)も上下しています。

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下のチャートはキャタピラーの2018年末までの10年間チャートです。業績拡大期(2012年まで)は株価は好調です。逆に後退期(2013年から2016年)はずるずると下落しており、クソな株です。また好景気となる2017年以降は良い株となりました。

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市況関連株は誤解されやすい企業です。大きくて皆が知っている銘柄が大半なので優良株にも見えます。成長局面では優良株以上のリターンを得ることも可能ですが持続的でないところが優良株と異なります。

成長局面のみをみた場合は優良株と間違ってしまいますが、過去10年くらいの長期の業績をみれば市況関連株が見分けられます。

またビジネスの特徴としては建機や車、製造装置等の資本財のメーカーや航空会社、防衛産業が市況関連株となります。

市況関連株はタイミングが重要であり、特定の業種のサイクルに詳しい投資は市況関連株と相性がいいでしょう。

 

業績回復株について

業績回復株は倒産の危機から回復する企業です。業績回復株は上手く投資することができれば短期間に急激に株価が上昇するため急成長株よりも早く儲ける可能性があります。

例えばリーマンショック後のフォードを紹介しましょう。

この時期にフォードは人気のない偏った車種の販売、高すぎる人件費負担により、そもそも低迷していました。このタイミングでリーマンショックが起こったため会社は倒産寸前までいきます。

株価も1ドルまで下落しましたが、ここから回復に向かいます。13ドルまで上昇しており底値で買った投資家は短期間で大きな利益を得ることになりました。

 

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回復後のフォードは市況関連株です。トレンドとしては株価の上げ下げを繰り返しなが下げ続けている株であり投資対象としてはイマイチです。

業績回復株が難しいところはつぶれる可能性がある企業に投資するため本当に全額損する可能性があります。

例えばフォードではなくGMに投資した場合、GMは一度倒産しています。倒産後、再び上場していますが、リーマンショック前の投資家は資金をどぶに捨てたののと同じです。

業績回復株はリスクが高いですが急成長株より短期で利益を得られる可能性が高い株です。またマーケットが下げ相場の時でも影響を受けずに上昇するため市場に勝つことができます。

最近ではGEは業績回復株となる可能性があります。しかしどのタイミングで反転するかはまだわかりません。

かなり難易度の高い投資方法ではないでしょうか。

 

資産株について

資産株は企業が何か価値の高いもの保有しているが、株価がそれに反映されていないときに出現する株式です。

資産は例えば不動産、株式、特許等です。その分野に詳しい人であれば投資対象が保有している不動産や特許、ビジネスの権利が株価に反映されていないことが分かります。

資産株についてはジョーカーは勉強不足です。

資産株の分野では米国株よりも日本株のほうが投資しやすいと思います。例えばあなたが詳しいエリアの不動産を保有している企業、価値が高い不動産をもっているのに株価が冴えない企業は資産株の可能性が高いです。

 

ウォーレン・バフェットは資産株への投資を「愚かな行為」と言う。ヤックマンはそれを、工場は稼働していないが、機会を格安で買える企業への投資に例える。 

とびきり良い会社をほどよい価格で買う方法より 

 

資産株への投資も業績回復株同様難易度の高い投資となります。