- アップル(AAPL)はハード販売企業からサービスを定額で提供するサブスク企業へ転換しようとしている。
- 仮にサブスク企業へ転換した場合、PERが15倍程度から20倍程度に上昇すると予想
- ゲーム事業とクレジットカード事業は特に注目したい
- 動画ストリーミング事業であるアップルTV+の収益化は厳しい
- アップルのブランド力、14億台のアクティブデバイスを利用すればサブスク企業への転換は可能
新ハードの発表がない異例のアップル発表会
今回のアップルの発表会で衝撃的なことは新ハードの発表がないことです。
これまでアップルは発表会で新たなiPhoneを発表していきました。
しかし今回はしれっと新たなハードをホームページで紹介していますが大体的な発表はなしでした。
代わりに今回の発表会で紹介された新たなサービスは以下の4つです。
- アップルTV+ (動画ストリーミング)
- アップルニュース+ (雑誌、新聞の定額読み放題サービス)
- アップルアーケード (定額ゲームサービス)
- アップルカード(クレジットカードサービス)
以前から噂になっていたサービスですがジョーカーは非常に関心を持っています。
アップルは今だ収益半分以上をiPhoneというハード販売で稼いでいます。これはスマホ市場が飽和している状況においては投資家の不安は高まる一方であり、株価はPER15倍程度とGAFAの他企業に比べて割安な水準で放置されています。
仮にアップルが今回発表されたサービスで稼ぐサブスク型の企業に転換できた場合、PERは20倍以上と市場の評価はかわると思います。
今後のアップルの株価についてはこのサブスク企業への転換ができるのかが焦点になるかと思います。
14億台の基盤をもつアップル
アップルにとっての優位性は世界中で14億台のアクティブデバイスがある点です。このハードを日常的に利用しているユーザーは今回の新サービスを利用する可能性があります。
全世界の人口は20%以上がアップル製品を持っている計算です(1人で何台も持っている人もいるので実際の数値は異なります)。
この基盤を活用すればアップルミュージックやアップルペイに次ぐ成功となる可能性が高いと考えます。
得に注目したいのはアップルアーケード
ジョーカーが今回特に注目しているのはアップルアーケードです。
今回のゲーム事業で驚くべきところは、ほぼ全てが新作ゲームとなる点です。
要はアップルオリジナルのゲームがアップルユーザーでしか利用できないということです。
ファイナルファンタジーを作ったクリエイター等の超一流のゲーム制作者が新しいゲーム作成に携わっており、新しいゲームですが注目は高いと思います。
ゲーム事業はジョーカーは前向きです。
今後余暇は増加すると思います。
今の日本でも働き方改革により暇な時間が増えています。この時間をうめるためにゲームが最も影響を及ぼすと考えています。
少しでも長く、多くの人がゲームをすることで収入が生まれる仕組みを作ってくると思います。
アップルカードも面白い
次に注目したいのがアップルカードです。
これはゴールドマンサックスと提携したクレジットカードサービスとなります。ゴールドマンサックスは今まで法人向け事業が主力であり、個人向け事業の割合は小さい会社でした。今回のアップルカードは業績が芳しくないゴールドマンサックスにとっても大きな戦略転換となります。
アップルカードはiPhoneで決済ができるクレジットカードです。アップルペイで支払えない店舗においては実際のカードも用意されています。
このカードがおしゃれです。なんといってもセキュリティを高めるためにクレジットカードの番号が印字されていません。
アップルTV+については懐疑的
続いて動画ストリーミングサービスのアップルTV+ですがジョーカーは難しいと考えています。
理由は競合が強すぎるという点です。
今後、ユーザーを引き付ける独自コンテンツを作れるかが鍵となりますが、すでにネットフリックスや新たな動画スクリーミングサービスを開始予定であるディズニー+と熾烈な競合が予想されます。
ネットフリックスの決算を見ていると動画スクリーミング事業は儲かるビジネスではないと思います。
まとめ
ジョーカーは今回の発表会は非常に面白いと思いました。サブスク企業へ変わろうとするアップルの本気を見たような気がします。
ゲーム事業やクレジット事業、ニューズ事業はアップルの幅広い基盤を活用すれば圧倒的な顧客囲い込みに利用できます。
アップルでしかできないゲーム、アップルでしか見れない動画というブランドが根付けば今後10年のアップルは安泰でしょう。
ジョーカーはアップルのサブスク企業への転換は成功すると信じています。理由は、アップルには多くのファンが存在するからです。
ここまで新作発表会や新たなハードをだす際に話題になる企業は少ないです。これはアップルのブランド力を示していると思います。
仮にサブスク企業へ転換できればアップルの評価は今の3割から4割ほど上昇すると考えます。この影響で今後、アップルの株価は上昇が見込まれます。
ジョーカーも保有している銘柄であり応援していきたいと思います。