ジョーカーの資産運用ブログ

米国株・資産運用・家計を中心に書いていきます

【30代の住宅ローン】住宅ローンを抱える割合増加。住宅ローンのリスクに備える

  • 30代で住宅ローンを抱える割合が増加している。返済比率は低下しており健全な状態を維持。しっかりと貯蓄を増やしている。
  • 変動金利で借りる割合が増加。金利上昇リスクはあるが、当面上昇の可能性は低い。
  • 収入減少のリスクが住宅ローンの最大リスク。貯蓄と収入の分散化で備える。

 

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ニッセイ基礎研究所のレポートを共有します。

 

住宅ローンを抱える世帯割合は増加するが家計は健全

30代で住宅ローンを抱える世帯割合が増加しています。

2005年には31.7%だった割合は2018年には49.1%まで増加しています。

ジョーカーも30代で住宅ローンを払っているためこの割合に含まれています。

 

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住宅ローン世帯の家計では低金利の恩恵を受けて支払負担は低下しています。

収入に占める住宅ローンの支払い割合は2005年の19.1%から2018年には15%まで低下しています。

金融機関では返済比率35%が上限となっているケースが多いです。しかし返済比率35%は危険水準であり、一般的な目安としては20%から25%と言われています。

この水準と比較すれば返済比率15%というのは健全なラインです。

 

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金利タイプは変動金利で調達する家計の割合が増加しています。これは昨今の金利競争で住宅ローンはかつてないほどの低金利になっているからです。

恐らく変動金利であれば0.5%前後で調達している家計が多いと思われます。

住宅ローン減税により1%の税金の還付を受けられるため、実質的にマイナス金利となっています。

ジョーカーもマイナス金利の恩恵を受けています。

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住宅ローン世帯は貯蓄を増やしている

30代は住宅ローンの支払負担が軽くなるなかで、余った資金をしっかりと貯蓄しています。

 

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収入の多さと貯蓄できる金額は必ずしも比例しない。ニッセイ基礎研究所の高岡和佳子主任研究員が家計調査などを基に導き出した結論だ。世帯主が30代の世帯を対象にした試算では、年収1000万円以上で年間50万円以上貯蓄を増やせるのは65%。一方、1円も増やせない世帯も27%あった。

日経新聞より

 

昨日、日経新聞の記事で収入と貯蓄額は比例しないという記事がありました。毎月の貯蓄額は家計管理ができないと増加しません。

収入が増加したからすぐに生活水準を上げる人は貯蓄できない人です。住宅ローン世帯はしっかりと家計を管理して将来に備えていると思われます。

 

 

金利上昇は当面なさそうだが備えは大切

30代は金利金利で借りている割合が高く、金利上昇時に支払い負担が増加する可能性があります。

*実際の変動金利は金利上昇時でも返済額が一定で金利の支払額が増加するケースが多いです。

 

金利が上昇するケースは大きく2つのシナリオを考えています。

 

  1. 好景気による金利上昇
  2. 日銀の金利コントール失敗による金利上昇

 

1つ目の好景気による金利上昇は最近米国であったような利上げです。米国の雇用環境は良好で給料も増加しています。

では日本で利上げが起こるかと言われれば、当面起こることはなさそうです。日銀は2%の物価上昇を目指していますが、現時点では起こりそうもありません。

世界景気の停滞懸念がでており、米国も利上げを停止しています。この中で日銀が利上げに踏み切れば、日本景気は相当ダメージを与えると考えられます。

よって日銀による利上げは当面なさそうです。仮に利上げするような環境になったということは日本経済にプラスであり収入増加も期待できます。

 

2つ目の金利上昇リスクは日本経済が大混乱に陥ったときに起こります。

基本的に短期金利は日銀がコントロールして、長期金利はマーケットがコントロールしています。

*現在は10年金利も日銀がコントロールしている以上な状態です。

変動金利は短期金利なので日銀がコントロールできることからマーケットの変動により上昇することは基本的にありません。

しかし、仮に短期金利のコントロールに日銀が失敗した場合、金利が急上昇するリスクがあります。

 

この悪い金利上昇のリスクですが日銀がマーケットに負けるた時に起こります。これは日本という国が弱くなった際に起こります。

よく日本の借金はGDP比でみたら世界で最悪であり、日本が破綻すると言う人がいますが、これは間違っています。

たしかに健全とは言えませんが、世界最大の対外純資産、経常収支の黒字維持、自国通貨での債務ということを考えれば、すぐに破綻するということは起こりません。

従って2つ目ののリスクも小さいと考えます。

可能性は低いですが、このリスクの備えとしては海外資産を持つことです。2つ目のリスクが実現した際には恐らく円は暴落しています。従って海外資産を持つことで自分の資産を守ることができます。

 

 より現実的な収入減少のリスク

ジョーカーは金利上昇リスクは当面低いと考えています。より現実的なリスクは収入減少だと思います。

  • 妻が働けなくなるリスク
  • 景気悪化による収入の減少
  • 会社をクビになる
  • ストレスに負けて働けなくなる
  • 病気や事故

ざっと書きましたが収入が減るリスクはたくさんあります。

これらのリスクを全て回避することは不可能でしょう。常に世帯全体の収入を増加させることを考え、必要であれば転職や副業、運用等により収入を分散させることが必要だと思います。

 

ジョーカーは運用やブログによる若干の収入がありますが、まだまだ給料が大半です。

収入の分散については過大があります。

 

また多くの30代が行っている貯蓄も継続していきます。ジョーカーは最近金融資産が住宅ローン残高を上回りました。その気になれば住宅ローンを全額返済することができるということは精神的に非常に安心します。

まだまだ住宅ローン控除を受けられる期間は残っており、すぐの返済は考えていませんが貯蓄により気持ちは楽になります。

 

 

住宅ローンを抱えながらの投資について書いています。

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 自宅購入も一種の投資です。不動産価格は上昇しており今住宅を保有している人はプラスのリターンになっていると思います。

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