ジョーカーの資産運用ブログ

米国株・資産運用・家計を中心に書いていきます

住宅購入によって格差が広がる

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住宅購入は人生の三大支出の一つといて多くの方が悩む領域である。SNS上では自宅は「購入」or「賃貸」で大きな議論になっている。

ジョーカーは住宅購入は極めて個別要因が大きい事案であり一概にどちらが有利というものではないと考えている。

 

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しかし最近の不動産価格は異常なほど高騰しており無計画な住宅購入は家計を長期的に圧迫してしまう。下のグラフは国土交通省が出している東京含む南関東のマンション価格推移だ。2010年を100として2021年11月には164.2まで上昇している。

 

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建設産業・不動産業:不動産価格指数 - 国土交通省より

 

価格にすると2010年に5,000万円くらいのマンションが8,200万円くらいまで上昇していることになる。仮に住宅ローンを35年、金利0.5%で借りたとすると

 

  • 5,000万円のマンション:月額129,792円
  • 8,200万円のマンション:月額212,860円

 

の住宅ローン返済負担が家計にのしかかる。

ローン返済以外にも毎月の修繕積立+管理費+固定資産税等を含めると月額3~5万円は必要であり8,200万の住宅ローンを組んでしまうと月額25万円くらいを住居費にとられる計算となる。高額マンションに住む人の生活水準を考えると、その他生活費も相応にみる必要があり、年収1,000万円程度のサラリーマンでは貯蓄はかなり厳しくなると思う。以上の理由から現在平均的なマンションを購入するために多額の住宅ローンを組むことには反対である。

 

今既にマンションを保有している方はおめでとう!!恐らくあなたのマンションは含み益を抱えており、毎日郵便ポストに「マンション売ってください」といったチラシがたくさん届いているでしょう。過去に組んだ住宅ローンを現在の更に低金利ローンで借り換えすれば毎月のキャッシュフローの改善も期待できる。売却して更に大きなマンションに住み替えることも選択肢としてはあるだろう。

 

今から住宅購入する人と既に住宅を購入した人とでは家計負担に大きな乖離が起きる可能性がある。住宅購入を考える機会は非常に個別要因(結婚、出産、その他イベント)の影響が大きい。「買いたい」と思った時の住宅市況によって今後数十年の家計が変動する大きなイベントである。今から住宅購入する人は、あなたの家計がどのように影響を受けるかを慎重に考えて購入してほしい。