昨日に続き海外ブログの共有です。
金(ゴールド)とダウ平均は両方とも1980年には800でした。今日のゴールドは1,300ドル/オンス、ダウ平均は26,000です。
金(ゴールド)よりも株式のほうが長期的にリターンが高いことを示しています。バフェットのような長期投資家が金に投資しない理由はこれです。
過去20年間では、金(ゴールド)は340%増加しています。この期間に株式208%増加に留まっています。
リターンの比較は計測期間により見え方が異なります。投資家は様々なデータを見る時にこの視点が必要になります。意図的に作られたチャートは投資判断を誤らせます。
1980年以来、金(ゴールド)は153%増です。この期間のインフレ率は230%上昇しており金(ゴールド)は実質マイナスリターンです。
これもデータの期間をかえれば見えてくる真実です。
2018年にCTA(コモディティ指数)は14%増加しました。この年の株式は37%減少しています。2009年以降、CTAは2.5%増に対して株価は282%上昇しました。
逆相関の資産を持つことはメリットもありますが、長期的にはどうでしょう・・・。
あなたが1960年から1980年に投資し、毎年5%市場平均を上回ったとします。あなたのライバルが1980年から2000年に投資し、市場平均を年5%下回ったとします。この場合、あなたはトータルリターンでライバルに負けます。(Nicky Numbers Special)
このデータはあなたの運用手腕よりも、どの時代に投資したかが重要であることを表しています。
ダウ平均は1929年に17%、1930年に34%、1931年に53%、1932年に23%下落しました。
恐ろしい年が続くこともあります。
*下のチャートはS&P500のものです。
ウォーレン・バフェットは史上最高の投資家です。ITバブルのピークに達する20ヶ月の間にバークシャー・ハサウェイはその価値の45%を失いました。同期間にナスダックは225%増加しました。
この後ナスダックがどうなったかは皆さんご存知の通りです。
短期国債以上のリターンをあげたのは、47.7%の株式のみでした。
個別銘柄への投資が非常に難しいことが分かります。個別銘柄の半分は短期国債のリターンすら得られないのです。素人はインデックス投資が王道であるということです。
1908年にダウ平均構成銘柄の利益は半分になりました。しかし、この時のダウ平均は46%上昇しました。
これは企業利益(経済情勢)が株価とイコールではないことを教えてくれます。
1949年の株式市場はPER6.8、配当利回り7.5%で取引されていました。2000年には(50年後)株式市場はPER30、配当利回り1%で取引されていました。
評価は常に大切です。2000年は過去20年間でもっとも株式投資を開始してはいけない時期でした。
*下のチャートはS&P500のPER推移です。