ジョーカーは現在の米国株式市場はかなり割高であると考えています。
そのため投資には積極的になれず今は市場を傍観している状況です。
いつ暴落してもおかしくない状況
米国株式市場は2008年のリーマンショック以来成長を続けています。直近では多少の調整(高値から20%以上の下落)がありましたが現在は回復に向かっています。
上のチャートは2008年から2018年末までのS&P500のチャートです。長期に渡り株価が上昇してきたことが分かります。ずっと上がり続けたため、そろそろ下落するのでは?と考えるのは自然なことです。
景気サイクルから投資セクターを考える
下の図は景気サイクル(黄色い波)と株式市場(青い波)の違いを示しています。これによれば株式市場の下落は景気サイクルに先行します。
リーマンショック時の株式市場と景気サイクルではどうだったのか。 株式市場は2007年10月にピークに達し、その後下落しました。その際に景気後退したのは2007年12月からです。
ITバブル時でも同様に株式市場は2000年9月にピークになったが景気後退は2001年3月でした。
数字はどのセクターがパフォーマンスが高いを示しています。仮に2018年10月が株価のピークだとしたら現在投資べきセクターは①生活必需品セクター及び③ヘルスケアセクターです。
金利サイクルから投資対象を考える
下のグラフは米国の政策金利の推移です。灰色のところが景気後退期です。
Effective Federal Funds Rate | FRED | St. Louis Fedより
昨年、米国は利上げを行ってきました。今年に入り株式市場が動揺しているためFRBはハト派的な動きとなり利上げを停止すると考えられています。そのため現在の株式市場は再び金融相場となり株価が上昇しています。
歴史的には利上げがストップした後に景気後退が訪れています。仮に利上げがストップしたとすれば、景気後退が近いということです。
そして景気後退期にはFRBは金利引き下げを行うため債券はプラスに動きます。また金利が下がれば高配当株の魅力があがるためプラスに働くでしょう。
債券投資はインフレには勝てないので注意
先ほど債券投資は金利が低下する時期にはパフォーマンスがいいことを説明しました。しかし金利上昇時(インフレ時)には勝てないので注意が必要です。トランプ大統領は減税を行い、大型インフラ投資を行おうとしています。この先に待つのはインフレの進行かもしれません。そうなればFRBは金利を安易に引き下げることはできず金利を上げる可能性もあります。その際には債券投資は散々な結果になるでしょう。
また現在は歴史的な低金利時代です。金利がさがるといっても過去の水準のように下げることは難しそうです。
規律ある資金管理を徹底させる
資産運用ではないですが暴落を乗り切るためには規律ある資金管理を徹底することが大切です。
- 安定した収入を確保する(リストラされないようにする)
- 支出を抑える(特に固定費を抑える)
- 給料以外の収入を得る努力をする
暴落時でも安定した収入があれば心は平穏です。そして安くなった資産を購入することができます。景気悪化すれば収入が減少するかもしれません。そのため支出を抑えることが必要です。特に固定費(住居、車、携帯・・・)を抑えることをおすすめします。
固定費は一度削減すれば継続的に家計にプラスになります。
また複数の収入源を確保するこも考えてください。最も簡単な複数の収入源は共働きでしょう。また副業もトライしてもいいでしょう。
とにかく暴落はいつ来てもおかしくありません。今のうちに備えましょう。
まとめ
ジョーカーが考える暴落、弱気相場を乗り越える方法は
- 生活必需品セクター、ヘルスケアセクターへの投資
- 債券や高配当株への投資
- 債券は今の低金利環境下では過去のようには機能しない可能性あり
- 運用だけでなく規律ある資金管理が大切
です。