ジョーカーの資産運用ブログ

米国株・資産運用・家計を中心に書いていきます

分散ポートフォリオ or 株式集中ポートフォリオについて

色々なブログや書籍を見ていると投資方法には色々あると勉強になります。この中で幅広く分散したポートフォリオをおすすめする人と株式に集中したポートフォリオをおすすめする人がいるため、今日はこの分野を書きたいと思います。

 

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幅広く分散されたポートフォリオ構築するアプローチ

アセットアロケーションは投資リターンに影響を及ぼす重要な要因です。株式、債券、不動産、金といった資産に対してどの程度投資するのかを考えることになります。資産の多様化がボラティリティを下げ、またリバランスを行うことで割高な資産から割安な資産へ投資を行いリターンを改善させるアプローチです。

 

参考となる投資家はレイ・ダリオです。彼のポートフォリオはETFを利用して幅広く分散されています。 またオールウェザー型ポートフォリオというどのような経済環境でもプラスになるようバランスのとれたポートフォリオも示しています。

 

http://monex.ibillionaire.me/funds/29//dでレイ・ダリオのポートフォリオが見れます。

 

ジョーカーは昨年、オール・シーズンズ戦略を参考に債券や金への投資を始めました。

 

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オールシーズンズ戦略とはインフレ・デフレ、高成長・低成長期のどのタイミングでも利益が見込めるよう配分されたポートフォリオです。実際、レイ・ダリオが行っているものはこれよりもかなり複雑なため同じものではないですが、個人投資家でも同様の効果があるということで紹介された戦略です。

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レイ・ダリオのポートフォリオ以外にもハーバード大学やエール大学等の運用もアセットアロケーションの参考になります。

 

この分散アプローチは一度アセットアロケーションを決めれば、あとは定期的なリバランスを行えばよいだけなので管理が楽だということです。ETFでの運用にすれば個別銘柄のチェックは不要になります。

多様な資産への分散投資を基本とした運用でアクティブに投資したければ、米国株の一部を個別銘柄にしてもいいですし、海外株式への投資で一部国別ETFを利用すれば好きな国のエクスポージャーを増やせます。 またある資産クラスが割高だと考えアンドーウェートし、割安な資産をオーバーウェートしたりと調節もできます。

年金や大学基金等の多額の資産の運用を行う機関投資家はこのスタイルになります。分散投資によるリスク低減はポートフォリオ理論で説明されており、アカデミックな投資家が好きそうな運用方法ではないでしょうか。

デメリットは様々アセットアロケーションの決めるのが大変であること、そして株だけのポートフォリオに比べリターンが劣後する期間があることです。 アセットアロケーションの決定はまさに芸術の世界であり、答えはありません。各個人のリスク許容度に応じて株式と債券の割合を決めていきます。

歴史的に株式が最もリターンの高い資産であったことを考慮すれば株式を主な資産にすべきです。 アセットアロケーションの簡単な決定方法としては100−年齢を、株式の比率にする方法です。 30歳であれば7割を株式とするという方法です。

もう一つのデメリットとしては株式だけのポートフォリオに比べリターンが劣後する点です。長期では株式が最強の資産なので、時々訪れる暴落に対しても動じないのであれば、株式に集中投資すべきです。

下のグラフはリーマンショック前からのS&P500、株40/債券60、株60/債券40ポートフォリオの推移です。暴落時には債券をいれることで損失を抑えることができます。しかし長期ではS&P500がもっともリターンが高くなります。

 

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https://am.jpmorgan.com/us/en/asset-management/gim/adv/insights/guide-to-the-marketsより

 

幅広い資産に分散投資するアプローチは一定額以上の資産がある投資家や資産を極力減らしたくない投資家向けのアプローチとなります。

 

株式集中ポートフォリオのアプローチ

もう1人偉大な投資家であるウォーレンバフェットのアプローチも参考になります。バフェットは株式を主な投資対象としています。多様化とは逆で集中アプローチです。 彼は相対的に割安となった優良企業への投資を行います。

優良企業は通常プレミアムのついた価格で取引されており、割安になることは滅多にありません。したがって投資できる銘柄は少なくなり必然的に分散よりも集中投資となります。

また最近の米国株のように割高になれば投資対象はなかなか、見つからずキャッシュポジションが積み上がります。

バフェットのような個別銘柄の目利きができなくてもS&P500やダウ平均だけに投資すれば長期的に成功した投資となるでしょう。実際、バフェットの遺言では遺産の運用配分がS&P500に90%、現預金に10%となっています。

このアプローチのデメリットはボラティリティの高さでしょう。暴落時には多様化したポートフォリオに比べ損失は大きくなります。したがってこのアプローチを採用する場合は必ず余剰資金で行う必要があります。 暴落はいつ起こるか分かりません。また個人で突発的な支出がいつ起こるかも予想できません。従って何が起こっても最悪のタイミングで株式を売却してしまうことを防ぐため、生活資金をしっかり確保した上で投資を開始して下さい。

 

まとめ

今まで幅広い資産に分散されたポートフォリオと株式集中ポートフォリオの説明をしてきました。この戦略はどちらが正解というものではなく投資家の考え方やリスク許容度によってかわってきます。投資家自身の考え方にあった方法を選択すればいいと思います。

今のジョーカーのポートフォリオは中途半端な状態です。多様化するのであれば米国外株式やREITを検討する必要があります。

集中ポートフォリオにもなりきれていません。多様化と集中の間というところです。ジョーカーは安全資金を別に準備しており明日大暴落が起きたとしても株式を売却する必要はありません。投資期間は長期(まだ30代です)です。また資産額がそこまで大きいわけではないので株式集中ポートフォリオのほうがいいのかなと考えました。

今は債券や金への投資を行っていますが株式へのシフトを考えています。