ジョーカーの資産運用ブログ

米国株・資産運用・家計を中心に書いていきます

たばこ産業が暴落により魅力的に~MO・PM・BTIは買いなのか

 

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2018年はたばこ銘柄が大暴落

どうもジョーカーです。

 

前回、米国株が高値水準で推移しているためキャッシュポジションがあがっていることを書きました。

 

一定のキャッシュポジションは買い余力として必要ですが、高すぎるキャッシュポジションは運用効率の悪化をもたらすので魅力的な投資対象がないかウォッチしています。

 

その中で最近気になっているのがたばこ銘柄です。アルトリア(ティッカー:MO)、フィリップモリス(ティッカーPM)、ブリティッシュアメリカンタバコ(ティッカー:BTI)はFDAによるメンソールタバコの規制により暴落しています。

 

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上のチャートは2017年末からの米国株インデックスであるVTIとたばこ銘柄3つの比較です。

 

  • VTI:プラス1.33%
  • MO:マイナス34.74%
  • PM:マイナス26.69%
  • BTI:マイナス50.23%

 

たばこ銘柄はシーゲル銘柄でもあり多くの米国株投資家が投資しています。ジョーカーもMOとPMは投資していましたが昨年8月のポートフォリオ改革で売却しました。

 

配当利回りが高騰しておりインカム投資家にはうれしい状況

この暴落のため配当利回りが高騰しています。たばこ銘柄は落ちるナイフ状態なのでなかなか投資できない状況です。しかしこの利回りは魅力的に見えます。ちなみにBTIは英国上場のためポンド建てで配当を行っています。従ってポンドが安くなった場合、配当利回りが低下する可能性があります。この3月に向けてブレグジットが予想されているため最悪の場合はポンドが暴落、米ドル建ての配当は下落するシナリオもあります。

 

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Dividend.com - Dividend Stocks - Ratings, News, and Opinionより

 

NISAで配当狙いではPMとBTIがおすすめ

米国株で配当を受け取る場合、課税関係が不利になっています。理由は現地での課税です。例えばMOに投資した場合、米国で10%課税された後に日本で20.315%に課税が行われます。

従って100円の配当金は10円が米国で課税され、日本で90円に対して18円課税されます。受け取る配当金は72円まで減ってしまうのです。

*確定申告により海外での課税を取り戻す方法はあります。

この現地課税ですが、PMとBTIはかかりません(PMは若干かかるが無視できる水準)。したがって配当狙いの投資家は海外での課税分得になる銘柄なのです。

またNISAを活用することで国内での課税もなくなるため受取配当金を無税にすることができます。従ってPMとBTIはNISAと相性がより考えられます。

ジョーカーは2019年のNISAでBTI購入を検討しています。

 

今後のたばこ銘柄はどうなるのか

今高配当でも将来的に利益を生まなければ将来の配当は支払えません。たなこ産業は今後どうなるのでしょうか。

まず紙たばこの分野は確実に出荷数が減少しています。この数量減少を値上げで賄っているため全体では増収傾向で推移しています。今後も値上げにより売り上げを確保できるのかが問題になります。また電子タバコや加熱式たばこといった紙たばこの代替となる新製品がどこまで伸びるのかによってもかわってきます。

将来のことは分かりませんが、たばこ産業は過去にも多くの規制を乗り越えてきた歴史があります。このような規制があるからこそ莫大なキャッシュを稼ぐ事業が割安になる瞬間が訪れるわけです。そして今がその時なのかもしれません。

しかしこのような暴落のタイミングでは更に下落するリスクがあります、落ちるナイフには近寄らないほうがいいのです。ある程度時間を置いて下げ止まったことを確認してから投資するのが安全策だと思います。また投資するとしても一度に目標金額を投資せずに数回に分けて購入する方法もあると思います。

たばこ銘柄へ投資していない投資家は今がエントリーポイントとしてはいいタイミングだと思います。

ジョーカーも悩んでいますが投資には前向きです。