ジョーカーの資産運用ブログ

米国株・資産運用・家計を中心に書いていきます

【GM,F】低PER、高配当の自動車株について

f:id:investmentblog:20180129210557p:plain

 

ゼネラル・モーターズ(ティッカー:GM)とフォード・モーター(ティッカー:F)は米国の自動車メーカーです。トヨタや日産、ホンダ、スズキ等日本自動車メーカーは世界的に活躍しており日本人からすればアメリカの車は・・・と思うかもしれません。

自動車産業は日本メーカー、、欧州メーカー、韓国や中国メーカーとの競争が厳しい業界だと思います。

また多額の研究開発費、設備投資が必要であるこも想像がつくため投資家からは正直あまり評価されていません。GMにいたってはリーマンショック後の2019年に経営破綻を一度経験している会社です。

 

多くの投資家が嫌う銘柄にはリターンがあるかもしれない

上記のようにあまりパッとしない業界であることからPERは割安です。GMのPERは7.11、フォードのPERは7.52の水準です。米国株の平均PERが18であることを考えれば割安ではないでしょうか。

また配当利回りもGMが3.5%、フォードが5.15%と高配当です。「株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす」で記載の通り配当が投資リターンに与える影響は非常に大きいです。

 

 

f:id:investmentblog:20180129212012p:plain

 

f:id:investmentblog:20180129212156p:plain

 

たばこ銘柄が過去100年で投資家に市場平均を上回るリターンをもたらした要因は健康被害等の影響により投資家はたばこ産業を成長がないと考え長年割安に放置されたからです。その間も配当をしっかりと出していたため配当再投資による効果が最大限発揮されて多大なリターンを投資家に与えたのです(今のたばこ銘柄は正直割安とは言えません)。

米国の自動車産業はどうでしょうか。冒頭で記載の通り大きな成長が見込めると言える業種とは到底言えません。このような銘柄が長期的には大きなリターンをもたらす可能性があります。

 

米国自動車メーカーの成長戦略

自動車業界について悲観的に書きましたが成長の可能性もあります。GMは中国や中南米等の新興国市場では成長を見せています。また2023年までに少なくとも20車種の電気自動車を販売する予定です。また自動運転技術についてもGMは投資を行っています。

フォードも電気自動車は販売する予定ですが成長性ではGMはフォードをリードしていそうです。

電気自動車や自動運転への投資が成功、今後さらに需要が高まる新興国市場でGMやフォードの車がバカ売れすればPERの上昇に伴い株価の上昇があるかもしれません。

 

まとめ

GMとフォードは低PERで高配当であることから割安感がある銘柄です。低PERには理由もありますが、こういった銘柄に長期的に投資することで市場リターンを上回る成果を達成できる可能性があると思います。

しかし低PER、高配当だけで投資を実行することは危険です。低PER銘柄は永遠に割安ということもありえます。また配当金は利益がついてこなければGEのように減配もあります。たばこ業界の例を示しましたがたばこ業界と自動車メーカーでは必要な設備投資が全く違います。

*たばこ業界は設備投資はほとんど必要なし。だって昔から同じものを売っているので。

投資については自己判断でお願いします。