2017年に始めた米国株投資ですが投資するきっかけとなったのは「株式投資の未来?永続する会社が本当の利益をもたらす」を読んだからです。
こちらの本では過去数十年の株式を詳細に調査した結果、卓越したリターンを得た株式の性質を説明しています。多数のブロガーがオススメしている本であり米国株投資をするうえでは必須の本だと思います。
「株式投資の未来」では市場連動する投資に加えて高配当戦略、セクター戦略、バリュー戦略等を合わせて実行することを推奨しています。
ジョーカーはシーゲル先生の本を読み、ETFで実践することを検討しました。現在ETFのシーゲル流投資としては以下のETFに投資しています。
<高配当戦略>
- iシェアーズ・コア・米国高配当ETF(ティッカー:HDV)
- バンガード・米国高配当ETF(ティッカー:VYM)
<セクター戦略>
- バンガード・米国生活必需品セクターETF(ティッカー:VDC)
- バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(ティッカー:VHT)
上記4つのETFだけを取り出したポートフォリオは以下のようになっています。
2017年のパフォーマンス
上記ETFのリターンですが配当込のトータルリターンで 15.81%となりました。
配当については税引き後の実質リターンです。
*期中で追加購入もしており年初に投資したパフォーマンスとは異なります。
下画像の左上のグラフではS&P500の2017年リターンは21.8%となっておりETFを利用したシーゲル流投資を上回っています(ヘルスケアETFだけがS&P500を上回る)。
つまり2017年だけみればインデックス投資に負けたことになります。もちろんジョーカーは単年だけの結果をみて結論をだすことはしないですが昨年はFANG銘柄への投資を行うべき年だったと思います(IT関連は昨年38.8%のプラスリターンです)。
2017年の投資結果を踏まえてのジョーカーの考え
シーゲル流投資がS&P500に負けた理由
- FANG等のIT企業への投資割合が低かったこと
- 生活必需品セクターは2017年期初で既に割高であり通期での上昇が限定的であった。買い値は重要です。
- 高配当ETFはディフェンシブな銘柄が多く含まれており上げ相場に弱いため。特にHDVはVYMと比較してディフェンシブな銘柄が多く含まれているため上げ相場での上昇率はベンチマークを下回ります。
上記の負け理由からシーゲル流投資をETFで行っている投資家の場合、S&P500等に連動するETFを組み込むことは有効だと思います。
S&P500に含まれるIT業種の割合は23.6%と最大であり、セクター戦略の弱点を補うことができる。また上げ相場では高配当戦略よりも高いリターンが見込めるからです。
*シーゲル先生推奨のポートフォリオも50%は市場連動のものだったのを思い出しました。
逆に下げ相場ではシーゲル流投資がS&P500を上回る可能性が高いと考えています。しかし下げ相場がいつ来るのかは誰も予想はできないのが現実です。2017年期初の時点でジョーカーは上げ相場はもう終わりと考えていましたが、2018年期初でも未だ強気の相場が継続しています。
そういう意味でいつまで上げ相場が継続するかは不明ですが上げ相場でシーゲル流投資を上回れるS&P500や米国全体のか株式に投資できるバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(ティッカー:VTI)への投資は有効な戦略だと思います。