最近影響を受けた本に「世界のエリート投資家は何を考えているのか: 「黄金のポートフォリオ」のつくり方 (単行本)」があります。この本ではレイ・ダリオへのインタビューの中でインフレとデフレ、景気後退と景気拡大と様々な経済状況のどの状況になっても利益を得られる(かなり損失を抑えられる)オール・シーズンズポートフォリオと書いてあります。このポートフォリオの構成資産の一つが商品取引だったので調べてみました。
商品取引(コモディティ)には金や原油、農作物、鉄鉱石や銅、レアメタル等があります。金については別の資産構成として一定の割合の投資を推奨されているため金以外の投資を検討することにします。
ETFを利用した商品取引
まず考えたのがETFです。ブラックロックがコモディティへの投資を行うETFを扱っていました。
コストは0.75%と結構高いと感じます。
気になるパフォーマンスは・・・
正直投資する気にならない・・・。ということでETFへの投資は断念。
個別銘柄で商品市況に連動する株式への投資
金への投資ではなくて金鉱株へ投資するといった発想です。企業への投資であれば信用リスクがありますが配当をもらうことができます。ジョーカーは既にエネルギー関連としてエクソンモービルやロイヤルダッチシェル等に投資しています。他のコモディティに連動する企業を探している中で次の3社と出会いました。
BHPとRIOはオーストラリア、ヴァーレはブラジルに企業です。鉄鉱石等を取り扱っており最大の顧客は中国です。従って中国の景気に大きく左右されます。
扱っている資源は下の表がよく分かります。BHPは鉄鉱石と銅、RIOは鉄鉱石とアルミニウム、VALEは鉄鉱石の比率が高いです。近年銅価格が上昇したためBHPへのプラスの影響も大きかったと想像できます。
各金属の市場規模は下のグラフのようになっています。金、鉄、銅、アルミニウムの市場規模の大きさがずば抜けており、この分野を資源メジャーは取り扱っています(金以外)。
リターンについて
長期のチャートを見てみると値動きの激しさが分かります。特にVALEはブラジルという新興国への投資となりリスク(値動き)が大きい投資になってます。BHPとRIOは若干穏やかですがそれでもVTIと比較するとリスクは高いと思います。ここでもGSG(コモディティのETF)は全くダメダメです。
長期的にはVTIを上回る結果となっています。リスクの大きい順にリターンも高くまさにハイリスクハイリターンの投資と言えます。
まとめ
- 商品投資はETFよりも個別株の方が有利。
- 今回紹介していないエクソンモービルやロイヤルダッチシェル等の石油関連企業への投資もオススメです。
- 資源メジャーへの投資はリーマンショック前後のような上昇相場で一部売却、相場が低迷する際に仕込むという投資手法になると思います。
- 配当をもらいながら長期ホールドするならBHP、RIOを選択すべき。株主への配当還元は熱心に行っています。