CVSのエトナ買収の話題です。
- CVSはエトナを692億ドルで買収
- 買収資金は現金41億ドル、新規借入448億ドル、新規株の発行210億ドル
- 448億ドルという巨額な債務が発生するため買収後は財務の健全性を第一に進めていく予定です。具体的にはEBITDAの3倍の債務になるまで自社株買いや増配による株主への還元よりも債務の返済に資金を充当するということです。
- 買収後のEBITDA債務倍率は4.6倍と見積もられています。下のスライドでは買収後のEBITDAが185億ドルと想定されており851億ドルの債務が合併会社に存在することになります。
- 3倍まで債務を圧縮するためには300億ドルを返済する必要があります。
- 直近のCVS+エトナのFCFは110億ドル程度なので300億ドル返済に約3年が必要と思われます。
- 3年間は増配や自社株買いがない会社ということです。
配当の成長を期待してCVSを購入するのはやめたほうが良さそうです。ビジネスについては薬局+医療保険の組み合わせでどんな会社になるのかは興味あります。日本とアメリカの医療制度は全く違うみたいなので日本人の私には想像ができないですが・・・。(だったら投資するなと言われそうですね)
CVSもエトナも老舗の会社でありリーマンショック時でも利益をだしている会社です。配当も自社株買いも積極的に行ってきた経緯もあります。今までの歴史を考えると短期的には株主還元がなくても長期的には良い投資になることをジョーカーは期待しています。