ジョーカーの資産運用ブログ

米国株・資産運用・家計を中心に書いていきます

米国株投資の為替戦略について

為替ヘッジ(FX)をやめた理由

米国株投資において為替リスクは必ず負わなければならないリスクです。

日本から米国株に投資する際には日本円を米ドルに換えなければならないからです。

為替リスクの影響は結構大きいです。過去最高円高水準は76円です。現在の水準(108円)から考えれば約30%の損失を被る可能性があります。過去、私はFXを利用した円高リスクヘッジを図ろうとしましたが結局やめました。なぜなら為替を予測することは不可能であり為替リスクを受け入れた方がいいと考えたからです。

 

investmentblog.hatenablog.com

 

 

私が試みたヘッジ方法は以下の通りです。

  • 一定水準以上円高になった場合ドル円のショートポジションを持つ
  • ポジションを持つ場合はロスカットの注文もいれておく
  • 決済方法はトレール注文

この方法のデメリットは

  • FXにより資金が寝てしまう
  • ロスカットを繰り返し資金が減る
  • 利益がでていたとしても決済のタイミングが難しい

ということです。結局、私はFXをやめました。

 

investmentblog.hatenablog.com

 

為替リスクを受け入れた場合、どの程度の損失リスクがあるのか

 

 現在の為替水準からで約30%の損失リスクと書きました。150円の水準(過去20年では150円を上回る水準はない)で米国株投資を行った場合、約50%の損失リスクがあります。しかしこのようなシュミレーションはあまり意味がないと思います。

 

私の為替リスクの考え方は以下の通りです。

  • ドルコスト平均法でドルを買っていけば極端な円安時のレートの影響は小さく平均為替レートを抑えることができる。
  • 150円で投資した場合の円高損失リスクは50%となる。投資期間を10年とすれば年間平均5%の損失であり米国株投資の期待リターンを下回る。(投資期間を長期にすればより為替リスクは抑えることができる)

 下の表は横軸に平均為替レート、縦軸に投資期間をとり76円まで円高が進んだ場合の年間損失率をまとめたものです。私の場合、今の平均為替レートは110円程度なので30%の損失リスクがあります。10年投資するとすれば10分の1の3%の損失可能性を考慮して投資することとなります。

 

                                         平均為替レート
80 90 100 110 120 130 140 150
投資期間(年) 1 -5.0% -15.6% -24.0% -30.9% -36.7% -41.5% -45.7% -49.3%
2 -2.5% -7.8% -12.0% -15.5% -18.3% -20.8% -22.9% -24.7%
3 -1.7% -5.2% -8.0% -10.3% -12.2% -13.8% -15.2% -16.4%
4 -1.3% -3.9% -6.0% -7.7% -9.2% -10.4% -11.4% -12.3%
5 -1.0% -3.1% -4.8% -6.2% -7.3% -8.3% -9.1% -9.9%
6 -0.8% -2.6% -4.0% -5.2% -6.1% -6.9% -7.6% -8.2%
7 -0.7% -2.2% -3.4% -4.4% -5.2% -5.9% -6.5% -7.0%
8 -0.6% -1.9% -3.0% -3.9% -4.6% -5.2% -5.7% -6.2%
9 -0.6% -1.7% -2.7% -3.4% -4.1% -4.6% -5.1% -5.5%
10 -0.5% -1.6% -2.4% -3.1% -3.7% -4.2% -4.6% -4.9%
15 -0.3% -1.0% -1.6% -2.1% -2.4% -2.8% -3.0% -3.3%
20 -0.3% -0.8% -1.2% -1.5% -1.8% -2.1% -2.3%

-2.5%