私は基本的にパッシブ運用はアクティブ運用の成果を上回ると考えています。
理由はコストです。
バンガードのような低コストETFで運用することでファンドマネージャーが運用する投資信託のパフォーマンスを上回ることができると思います。
特に日本のアクティブファンドの信託報酬はボッタクリの水準のものが多く、注意が必要です。
(国内でも低コスト投資信託はありますが・・・)
「ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理」に細かなことは書いてあります。
しかし今パッシブ運用の考え方が広がっており、とりあえず「S&P500を買う」という投資家が増えています。
S&P500への投資は日経225に投資するよりも良い投資だと思いますが、最近「本当にそれでいいのか?」と考えるようになりました。
S&P500への投資の問題を考える
- S&P500の人気が高まれば高まるほどS&P500採用銘柄と不採用銘柄との資金流入の差が大きくなる。従ってS&P500銘柄は割高となる。
- 割高な銘柄も同時に購入することとなる。
- 金融株の割合が高く16%程度を占めている。生活必需品セクターは9%程度と低い。シーゲル流投資を考えた場合、生活必需品セクターが低いのは残念です。
私は業種の偏りがあるのが問題だと思います。
金融株はボラティリティが高いので投資のタイミングが非常に重要です。この金融株の比率が高いのです。
過去10年間のセクター別ETFの平均上昇率は107.05%ですがS&P500は65.1%の上昇に留まっています。アンダーパフォームしている金融セクターの比率が高いためです。
セクターを均等に分散した場合のほうがパフォーマンスが良くなるということです。ここんなETFがあれば購入したいものです。
セクター別ETFを複数保有すればS&P500に勝てるかも
上のデータを用いて投資戦略を考えました。
S&P500のETF一本に投資するよりも売買コストが高くなります。
信託報酬は若干セクターは別ETFが高いです。
しかし長期で見ればS&P500を上回れるかもしれません。