ジョーカーの資産運用ブログ

米国株・資産運用・家計を中心に書いていきます

【HDV、VYM、VTI】シーゲル流投資として人気の高配当ETFとVTIの比較

保有しているETFの点検をしたいと思います。

今回はジョーカーの保有しているETFでVTIに次いで大きなポジションとなってHDVとVYMについてです。

比較するETFとしてはVTIを使いたいと思います。

データはモーニングスターを使っています。

 

ETFの概要比較

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配当利回りはHDV>VYM>VTIとなっています。HDVの3%を超える分配金利回りは非常に魅力的です。しかし今後金利が上昇する局面では高配当株式の魅力が薄れて株価が下落(分配金利回りは更に上昇)する可能性があるのため注意が必要です。

 

総資産はHDVが最も低いですが十分な資産額を有しています。個人投投資家が心配する必要はなしです。経費についても3銘柄とも問題なしです。

 

回転率についてはHDVが突出して高いです。ETFには売買時の税金が発生しない仕組みになっているので回転率が高くてもキャピタルゲインによる課税によるリターン低下は起こりません。しかしこれだけ回転率が高いと銘柄のチェックが必要になり管理の手間はかかると思います。

 

HDVの特徴なんですが銘柄数が少なくETFにしては少数の銘柄に集中しています。トップ10の投資銘柄が全体に占める割合はHDVで57%と集中度合いがすごいです。

VYMは銘柄数が多く分散がきいていると思います。

 

パフォーマンス比較

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 トータルリターン(分配金を分配時に再投資したと仮定)の比較です。短期的にも長期的にもVTI>VYM>HDVとなっています。これだけ見ればVTIで十分と思いますね。

ここ数年はアマゾンやフェイスブック、グーグルといった無配の成長株が米国株全体を牽引しているため高配当株式のリターンは配当を加味しても劣後しています。

またシーゲル先生が言うように「高配当株式が市場平均を上回る」との認識が投資家に広がった結果、高配当株式に資金が集まり、高配当株式が割高となったということも可能性としてはあります。

その他にもここ数年低金利が続いたため、高配当株式への需要が高まり価格が上昇したという可能性もあります。

いずれにせよ高配当株式に投資すれば市場平均を上回ると考えるのはやめたほうがいいでしょう。

また配当受取の際には課税されますがトータルリターンでは配当課税の影響が無視されていると思います(税率は一律でないため、そもそも配当課税を考慮したトータルリターン自体作成できない)。従って税引き後のリターンは分配金利回りの低いVTIが最も高くなると思います。

 

上位10銘柄及び投資割合

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投資銘柄を見ていきましょう。3つのETFに共通する銘柄はエクソンモービル(ティッカー:XOM)です。HDVのトップ10銘柄とVTIのトップ銘柄で共通する銘柄はありません。これがHDVのパフォーマンスを悪化させている要因だと思います。

VYMのトップ10銘柄を見ればマイクロソフト(ティッカー:MSFT)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(ティッカー:JNJ)、JPモルガン(ティッカー:JPM)の上位3銘柄はVTIと同じ銘柄となっています。このようにVYMにはVTIとの共通点もみられることからVTIに近いトータルリターンを得ているものと考えます。

 

業種別投資割合

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業種別投資割合を見ていきます。

トップ5の業種で比較していますが3つのETFに共通しているのはヘルスケアです。シーゲル先生の本で記載のあったパフォーマンスが高い業種として知られています。また生活必需品はHDVとVYMの割合が高くこちらもシーゲル流投資で人気のあるセクターです。

生活必需品もシーゲル流投資家が大好きな業種です。HDVとVYMで投資割合が高く安心できます。

シーゲル流の投資を行っていればHDVの素晴らしさが分かるはずです。過去リターンの高かった生活必需品、エネルギー、ヘルスケアへの投資割合が高いからです。ジョーカーがHDVに投資を行った理由もこの業種割合が気に入ったからです。

VYMは米国の成長ドライバーであるITと金利上昇で調子がいい金融を上手く取り入れています。業種の割合でみればVTIよりもバランスがとれており、グーグルやフェイスブック、アマゾン等の無配の成長株が下落した際にはVYMがVTIに勝つでしょう。

 

最後に

ジョーカーの投資割合はVTI>HDV>VYMです。HDVの今までのパフォーマンスには満足していません。正直、今ではHDVよりもVYM、VTIのほうが魅力は高いと感じています。このブログを書きながら、この思いが更に強くなりました。

次に購入するとすればHDVではなくVTIもしくはVYMとなりそうです。