ジョーカーの資産運用ブログ

米国株・資産運用・家計を中心に書いていきます

PERからみる割安株(IBM、ベライゾン、CVSヘルス)

ジョーカーが保有する銘柄でPERが低い銘柄を紹介していきます。

PERとは株価をEPS(1株当たりの利益)で割った数値です。割安・割高を示すのに一般的に使われる指標となっています。米国株の歴史的なPERの平均値は15倍です。ちなみにPERの逆数は益回りと言い、PERが15倍の益回りは6.6%であり長期の米国株リターンに概ね一致します。

もちろんPERだけで投資の可否を判断するのはナンセンスです。しかし投資家としては知っておくべき数値だと考えます。

データはyahooの予想PER(2017年1月27日時点)で記載していきます。

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1.IBM(ティッカー:IBM) 株価167.34ドル PER11.79

まずはIBMです。保有銘柄の中で断トツでパフォーマンスが悪い銘柄となっています。ジョーカーの失敗談ですが購入当時もPERが低く割安だと考え投資を実行しました。その後連続減収が続き、投資の神様ウォーレン・バフェットにも見放されてしまい株価は大きく下げました。まさにPERだけで投資を行うことの間違いを教えてくれた銘柄です。

IBMはクラウドやビッグデータ分析等の新たなテクノロジー分野が伸びてはいますがメインフレーム等の過去の遺産が足を引っ張り成長軌道に乗れていません。マイクロソフトやグーグル、アマゾンといった超強力なライバルもいます。

長期的には新たなテクノロジーの分野の伸びが過去の遺産を圧倒できる水準まで成長するため成長軌道に乗ることができますが、短期的には厳しい状況が続きそうです。

 

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2.ベライゾン(ティッカー:VZ) 株価54.72ドル PER11.97

ベライゾンは米国携帯会社2強の内の1社です。最近では「ネット中立性の原則」撤廃により恩恵をうけるであろうということで株価は上向いています。「ネット中立性の原則」撤廃により、高速通信を提供する見返りとして追加料金をとることが可能になります。要はストリーミングでイライラしたくなかったら金を払えということが可能になったわけです。

ジョーカーはベライゾンに対しては高い配当利回りに魅力を感じ投資を行いました。投資額に対する配当利回りは4.84%です。リターンも年末にかけて株価上昇しっため2017年は11.9%、今年も2.7%のプラスです。まずまずの成績だと思います。

ベライゾンのPERが低くなる理由は米国では携帯料金の値下げ合戦が激しいからです。AT&Tやソフトバンクが買収したスプリント、Tモバイルとの料金競争が過熱しています。また5G等の新たな通信にも対応する必要があるため多額の設備投資が必要であることも投資家にとってはネガティブです。

競争激化による利益の成長の鈍化と設備投資が必要であることから儲かった資金を株主に還元できないのではとの思惑からベライゾン(通信関連全体もそうですが)はPERが低くなっています。

 

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3.CVSヘルス(ティッカー:CVS) 株価82.01ドル PER12.75

CVSヘルスは米国最大のドラッグストアを展開しています。小売業はネット販売に猛追されているため成長性に欠くことからPERが低めになります。CVSも同じくアマゾンの薬局進出という思惑だけで2017年は非常に苦戦しました。また医療保険大手のエトナ買収発表というビッグイベントもあり非常に関心を持っている企業です。

CVSは小売業から脱却すべく薬剤給付管理PBMや診療所等の経営に注力している感じです。その中で医療保険を買収することでヘルスケア関連の垂直統合を図っている企業と言えます。

2018年に入り株価は上昇しており12.85%のプラスリターンをもたらしてくれました。

しかし同業のウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(ティッカー:WBA)との競争やアマゾン等の参入により厳しい戦いも予想されるためPERが低くなっています。

 

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