ジョーカーの資産運用ブログ

米国株・資産運用・家計を中心に書いていきます

米国株の配当のみで働かずに生活するためにはいくら投資すればよいのか

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経済的自由って素敵ですよね。

私も金持ち父さんを読んで経済的自由に憧れを持っています。

経済的自由=働かずに生活できることを米国株投資で実践するためにはどの程度の投資が必要か考えてみました。

 

<前提条件>

 

投資する資産はiシェアーズ・コアS&P500ETF【IVV】とします。

S&P500に投資するETFの中では経費が0.04%と最も低いからです。

2017年3月時点ではIVVの配当利回りは1.9%です。ここから米国と日本の税金30%を差し引くと税引後利回りは1.33%となります。

*外国税額控除は考慮していません

生活費については2人以上世帯の平均支出である月額29万円(年間348万円)を採用します。

 

1世帯当たりの1か月平均の消費支出

総世帯は,                               249,909円
            前年同期比                  実質0.8%の減少     名目0.4%の減少
            前期比(季節調整値)     実質0.6%の減少
二人以上の世帯は,                  290,432円
            前年同期比                  実質0.7%の減少     名目0.3%の減少
            前期比(季節調整値)     実質1.0%の減少

   *総務省統計局のデータ

 

このデータだけで年間支出348万円を配当で得るためには

348万円÷1.33%=2億6,165万円

必要となります。

かなり夢のない数字になってしまいました。

減配のリスクのリスクについて考える

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S&P 500 Dividend Growth」のグラフ

 

上のグラフはS&P500の年間の配当の伸び率を現したグラフです。

  • S&P500の配当は年平均5.86%の伸び
  • 過去最大の減配はリーマンショック2019年で21.07%の減少
  • 2012年には業績回復して18.25%の配当増加

このグラフを見ると勇気をもらえます。米国株投資にいいところは配当が着実に増加している点です。

このグラフの期間ではITバブル崩壊リーマンショック後でしか減配はしていません。

今回は配当のみの収入が前提となるので最大の減配率である21.07%で耐えられる資産額を算出しました。

 

348万円÷1.33%=2億6,165万円(税引き後配当利回りと必要金額だけ考慮)

2億6,165万円÷(100%-21.07%)=3億3,149万円

この金額があれば減配があっても生活できる水準は維持できます。

 

 

為替リスクについて考える

もう一つ考えなければならないリスクは為替リスクです。

現在為替はだいたい112円から113円です。

私たちは日本円で生活しているので米ドルで受けとっても日本円に両替しなければなりません。

戦後の円史上最高値は76円です。現在の水準からは33%マイナスとなります。

この水準の為替に耐えられるようにするための運用資金を考えます。

 

348万円÷1.33%=2億6,165万円(税引き後配当利回りと必要金額だけ考慮)

2億6,165万円÷(100%-21.07%)=3億3,149万円(減配リスクを考慮)

3億3,149万円÷(100%-33%)=4億9,476万円

 

減配リスクと為替リスクを考慮すれば約5億円あればIVVに投資するだけで経済的自由を達成することができるということです。

でも本当夢のない数字ですよね。

今はそれだけ株価が割高だということです。

しかし株価の値下がりを待っていてはいつまでも投資できないとう状況に陥る可能性もあるため少しずつ投資額を増加させていきたいものです。

配当の増加も見込めますからね!!

 

今回はIVVで計算しましたがVYM等の高配当ETFや配当貴族銘柄が多いVDCを利用することで必要投資額を減らすことができます。

配当は増加していくので早く始めればそれだけ経済的自由を達成できる時期は早まります。

 

どうぞ参考にしてください!